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副院長の松村えりかです。
本日はドライマウス(口腔乾燥症)についてお話させていただきます。
“ドライマウス”という症状を耳にしたことはありますか?
「口が乾く」「乾いた食べ物を飲み込みにくい」「口がねばついて不快」など、
口腔内のうるおいが足りず、口が乾燥している状態を指します。
口腔の“うるおい”に大きく関わるのは唾液です。
唾液の分泌量が低下すると、ドライマウスの症状に大きく影響します。
その原因は様々ですが、
・薬の副作用
・シェーグレン症候群などの膠原病
・糖尿病
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・筋力の低下 などが挙げられます。
よく「老化」が原因と言われますが、老化だけが原因になっていることは少なく、複数の要因が重なっていることが考えられます。
原因を除去できれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
じゃあどうすればいいんだ!と思われるでしょう。
まずご自身でできることとして、スキンケアと同じように口腔内のお手入れが大切です。
乾燥肌の方だとイメージしやすいかもしれませんが、乾燥しやすい肌でも、保湿して潤いを足すことで、乾燥の症状が緩和しますよね。
同様に、口が乾きやすい場合、口腔内に「うるおいを足す」ということがとても重要です。
具体的には、
・口腔内用の保湿剤を使用する
・こまめに水分をとる
などです。
また、唾液は天然の口腔内化粧水でもあるため、分泌を促進できるといいですね。
・唾液腺マッサージ
・ガムをかむ
などで唾液分泌を促すのも良い方法です😊
◇余談◇
今年は花粉がたくさん飛散したので、つらい思いをされた方も多かったと思います。症状の緩和のために飲む抗アレルギー薬の副作用で、一時的に口腔乾燥が悪化した方も結構いたのではないかと予想されます。
薬を飲むなというわけではなく、口が乾燥したらその都度お手入れをすることが大事です。