こんにちは。当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
高槻市のまつむらファミリー歯科 院長の松村淳史です。
前回の子どもの矯正治療の投稿の続きです。(前回っていつやねんという方は過去のブログを御覧ください😂)
矯正歯科の世界では、不正咬合(歯並びが悪いこと)の原因はたくさんあり、それが重なった結果として不正咬合ができるとされています。
もちろん遺伝的な要素もあるので、「歯並びが悪いのは親もそうだからこの子も仕方ないか」、とあきらめてしまう親御さんも多いようです。
従来の矯正治療の多くは、できてしまった歯並びをいかにきれいな歯並びに整えるか(歯科医が歯並びを人工的に作る)に重きをおかれてきました。
しかし、歯はお口の中にあるべきところに存在する、つまり、舌と頬や唇、顎に囲まれておりますので、それらのバランスで歯の位置が決まるという考えは無視できません。
つまり、人工的に作られた歯並びは周囲の筋肉(唇、頬、舌)の力でもとに戻ろうとするのです。
これだとせっかくきれいになった歯並びがもとの状態に近づいてしまいます。従来の矯正はそれを防ぐために保定装置という、整えた歯並びをキープするための装置を半永久的につける必要がありました。
子供の時から大人になってからもずっとつける?
それを怠ったら歯並びが元に戻るけどそれはつけなかった自分の責任?
なかなか厳しいなと自分が患者さんの立場になったら思います(ちなみに私はずっと保定装置をつけている人のうちの一人です)
そこで、保定装置が必要ないように歯並びだけを整えるのではなく、まずは周りの筋肉のバランスを整えましょう、というのが筋機能療法という治療です。
ご自分のお子様やお友達の口がぽかんと開いているに気づくことはありませんか?
そのお口ポカンが筋肉が正しく成長していないサインです。
唇を閉じて、正しい位置に舌をポジションさせること、これが筋肉を整えることの第一歩になります。
そのために必要なアクティビティ(筋トレ)や正しい位置を体で覚えさせるための装置を筋機能療法のシステムとして構築されたものがMyobraceという治療方法です。
今回は筋機能療法の重要性に気づき、Myobraceをいち早くご自身の臨床にとりいれて、世界に広めたDr.John Flutterの講習会に行ってまいりました。
装置をいれるだけではダメ、アクティビティ(筋トレ)をコツコツとできるように患者さんをフォローできるかが、医院のクオリティだというメッセージはとても胸に響くお話でした。
当院ではもちろん従来の矯正も併用しながら、適材適所の治療を組み合わせていきます。(従来の矯正を否定しているわけではありません。)
その中でも、この筋機能療法にご興味のある方は一度ご相談ください。クリニックとお子さんと親御さんの努力がすべて合わさったら保定装置のいらない自然な歯並びと成長が与えられ、お子様にとっての宝物になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!